practice

慣行

IT業界の受発注契約は基本的に四半期ごとだが、単価の見直しはこの業界の商慣行として、基本的に年に一回しか行われないんだそうだ。

ということは、最初にプログラマー単価で安く雇っておいて、無理矢理SIレベルの作業を押し付けて実作業させた場合でも1年間は単価の見直しはないので、安いプログラマー単価のまま難しいレベル(つまり高価な)の作業をさせることが可となる。

第1四半期:プログラム開発 → 初期契約書通り、単価通り。

第2四半期:サーバー構築 → 初期契約と異なる種類の作業、プログラマーより難しい。

第3四半期:プログラム開発リーダー → 初期契約を上回る作業、プログラマーの2倍高い。

第4四半期:プログラム開発 → 初期契約書通り、単価通り。

といったように、途中で初期契約内容の単価を明らかに上回る作業をさせたとしても、1年の区切りの更改時期に、この先は難しい作業はないから高い単価は必要ないでしょと言いくるめてしまえば、またなし崩しに安い単価で使い続けることもできると。

最初から高い単価で現場に突っ込むのはなかなか難しいので、明らかにこの人はマネージャー級の人材だから、マネージャーとして契約するといった高価な技術者以外は、大体は最初はプログラマー程度の安い値段で入るのがこの業界の常識だ。
一旦入ってしまった後、一年間は単価固定で、その間に発注者側が、無理矢理初期の契約内容よりレベルの高い作業をさせようが好き勝手で、単価の見直しはないという慣行になっていたとはねぇ。薄々は感じていたが、はっきりそうだと知ったのは今日が初めてだった。

なんともイカサマくさいが、商慣行として発注側が有利な形になっている。こういうのもワーキングプア促進の一因なのだろう。
サラリーマンではなくフリーランスでやっていくなら、そこらへんの営業上の慣行の知識もつけて、単価交渉でヘタを打たないように気をつけなくてはならない。どんだけ現場で頑張ったとしても、営業で失敗してたら話にならん。自分の食い扶持は自分で守らねば。まだまだ自分が世間知らずであることを知った日であった。